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第4回 兵庫県農業環境論2014-10-31

2011年10月28日,第4回兵庫県農業環境論が開講されました。

第4回目の今回は,兵庫県農政環境部農林水産局畜産課の大川浩一さんより
『兵庫県の畜産振興施策』についての講義です。



1.兵庫の畜産の概要
・県内の農業産出額の内,33.1%を占める畜産。野菜や米が中心に思われがちだが,兵庫県において畜産も重要な農業。
・肉用牛,乳用牛の農家戸数は全国で11位,10位。豚は全国的に少ないが肉用鶏,養蜂の農家戸数は全国5位。但馬地域で盛んである。実は養蜂も畜産に入り,農家戸数全国5位。六甲山でアカシア蜜が採れる。

2.神戸ビーフと但馬牛
・米メディアが選んだ「世界で最も高級な9種類の食べ物」の一つに選出された神戸ビーフ。
・但馬牛と県外産和牛の去勢の価格動向をみると,等級A5の県外産和牛よりA4の但馬牛の方が価格が高い。今年7月,原発の影響やユッケ問題により牛肉の消費量は落ち込んでいるものの,高級牛の神戸ビーフには価格の影響が少なかった。
・神戸肉・神戸ビーフの定義
 ?県内の登録農家で生まれ,登録農家で肥育した但馬牛
 ?枝肉の歩留まり等級がA又はB
 ?肉質等級 BMS No.6?12 
神戸肉・神戸ビーフ ⊂ 兵庫県産(但馬牛)《地域ブランド:三田肉,,あわじビーフ,神戸大学ビーフなども含む》
?枝肉重量470?以下
・但馬牛の特長
 黒毛和種の一系統,県内の但馬牛による純粋改良で閉鎖育種。
 優れた肉質と味の良さで体は小さい。
・和牛子牛価格の動向によると,兵庫県は全国より高く平成21年には10万円/頭の差がある。
・全国的に繁雌牛頭数が減少の傾向にあり,県内でも「平成27年度 繁殖雌牛を2万頭へ」と目標を掲げた。
 →平成18年から目標値には達しないが頭数は年々増加しており減少を食い止めた。
 《取り組み》
 飼いやすい牛(能力の高い雄牛の選抜,血統バラエティの拡大,良い掛け合わせ交配対策,粗飼料多給型子牛)
 買いやすい市場(規模拡大・新規参入の支援,生産性の向上,子牛の需要拡大)



3.酪農・養豚・養鶏
・生乳生産量全国11位,西日本では2位,近畿では1位(シェア51%)
酪農は畜産業の中でも仕事量が多く大変。牛乳・乳製品の消費量は減少傾向にあり,飼養頭数・生乳生産量も減少傾向にある。毎年10%の酪農家が減少。
・兵庫県産ブランド豚肉生産の取り組み「ひょうご雪姫ポーク」
 
4.飼料
簡単には安くはならない飼料価格高騰への対策
自給飼料の確保→稲わらの収集,飼育管理の省力化(放牧),エコフィードの利用

5.FMD・HPAIなどの家畜衛生
口蹄疫,インフルエンザウイルスについて。事例,対策。

6.6次化の事例紹介
但熊のたまごかけごはん@但東市

畜産振興において,兵庫県の立地をうまく活かすことが重要である。
安くつくる条件は兵庫<九州・北海道<米国・豪州が勝る。
そこで「付加価値をつける努力」をすれば有利性が活かせる⇒集約型高付加価値型

「兵庫県農業環境論 2011」のレポート