ホーム > 兵庫県農業環境論A/B >  > 兵庫県農業環境論 発表会

兵庫県農業環境論 発表会2012-02-01

「兵庫県農業環境論」では、地域の農林水産業を正確に理解し、それをふまえた適切な対策を提案することを目的とする。県の職員などのオムニバス形式の授業とワークショップを通して、最終的に提案をおこなう。最終回の今日は、各班の提案を発表しました。

テーマは以下の2つ
1.兵庫県における中山間地域の課題解決…1~7班
2.環境創造型農           …8~9班

☆全員投票により6、7、8班が優秀アイデア賞として選出されました☆

1班 収穫祭の開催
 中山間地域で栽培した野菜などを都市で販売する。

2班 地域へ大学誘致
 農村でのびのびとした学生生活を。授業後は農村いなかワークでバイト探し

3班 企業誘致
 企業を誘致し、その企業の従業員の移入を促進することで地域を活性化する。具体的には、企業のイメージを有する宿舎の整備をとおして、従業員の居住を促進(企業の城下町)。耕作放棄地を耕作する従業員には羊を貸し付けるなど、話題性をもつ施策を展開し、広報としての役割も担ってもらう。

4班 レンゲ畑化計画
 耕作放棄地の地力の向上のため、レンゲの花を植える。レンゲは雑草の除去や窒素固定などに影響。また、レンゲの花を集めるような養蜂場の設立。またレンゲ花を観賞したりハチミツ採集体験などを通して観光客を誘致する。

5班 Youth Green tourism system
中山間地域に若い世代が気軽に滞在できる仕組みをつくって人を呼び込む。ホスト農家の発掘と、利用者である若者を、県が仲介する。システム確立の過程は、すでにうまく運営されているWWOOFの仕組みを踏襲する。労働力の増加と都市山村の交流、若者・学生の学びを促進する。SNSを使って広報したり、一定期間滞在した学生に単位を認定することなどを通して、若者・学生の利用者を増やす。

6班 通勤スタイル農業の創造
 目標として耕作放棄地を9.3%(2010年)から7.0%に減少させる。一時的な対策ではなく、長期的な対策を。都市部から中山間地域に人を流すことを目的にする。県が主体となって、?就職希望者を地用で雇用、?中山間と地方都市をつなぐ通勤手段の確保(通勤バスの提供)、?受入先の整備(空き家を活用し、シフト制で業務を分担し中山間地域の新たな仕事を創出)。中山間地域だけでは経営が成り立たないので、地方都市でも同様な施策を運営し、両者で収益のバランスをとる。

7班 どがんかせんばいかん!
 農業体験機会やボランティアを増やす、地産地消を進めるなどの短期的な対策はすでに実施されている。そこで長期的な対策として、都市にいながら市民農園を使いたいというニーズをマッチングさせる。「通園1Hour市民農園計画」として、都会から1時間以内にいける市民農園をつくり、公共交通機関を整備する。
2つ目のテーマについてまとめた班の発表です。

8班 コウノトリの恩返し?食べて知ってつながろう、おいしい関係?
 地元産の環境創造型農業の認証作物を給食で利用する。具体的には、3か月に1回のペースで定期的に実施。生産者・県職員などが一緒になり、環境創造型農業や認証についての説明をおこなう。まず、協力可能な給食センターなどを探す。献立コンテストを通して、子どもらからメニューを募集する。今月の「環境創造型農業給食」を県でPRする。規格外の野菜は離乳食として活用する。

9班 新たに有機農業に取り組む農家への補助制度
 有機野菜の包装紙に事業名などをプリントする。有機農業に理解のある市場の創出。農業者の有機農業に対する理解をあげ、


☆総評1☆
 兵庫県の産業を成立させるために、積極的な県産品の購入など日常的に我々ができることもある。アイデアを形にしていくのは困難であるが、現状を知り、アイデアを出した相手だけが利を得るのではなく、地域全体が利益を生むようなものであることが重要であると考えている。
 1班…実際に大学で実施してみてはどうか。2班… 3班…かごめの例など成功事例を引用したのがよかった。4班…農学部らしい発想である。養蜂業をどのように運営するかが鍵。5班…石垣島ですでに類似のツアーが展開されているので兵庫でもできるのでは。6班…通勤する費用を誰が負担するのか。それを成立させる経営を考えた点がよかった。7班…都市から1時間以内のエリアに市民農園を創るにはコストがかかる。そのコストを下げるための提案がほしい。8班…環境創造型農業のPR不足は指摘のとおり。コンテスト形式はおもしろいと思う。9班…有機農産物の市場の具体例がほしかった。消費者は飽きるのでアイデアの継続性に困難な点を感じた。

☆総評2☆
 良い点として、昨年に比べて具体的な提案が多く、プレゼンも上手であると感じた。改善点として、現状の抽出が大きすぎて、どの班も同じものになっていることがあげられた。各班の具体案について現状を抽出する必用があったのではないか。また、困ったところは行政に任せるという、主体性のなさが感じられた。提案者が自分事として考える必要があったのではないか。中山間の問題で耕作放棄地の問題をどの班も挙げていたが、耕作放棄地だけがそんなに問題なわけではない。その前提から考えなおし、「耕作放棄地の増加を生み出す本当の要因を検討する必要があるのではないか。

「兵庫県農業環境論 2012」のレポート